Sony a7 Handmade view camera_改良編

Sony α7シリーズの使用をベースにビューカメラを自作した件はこのブログに書きましたが、フロント部分(レンズを載せるフロントスタンダード)はリンフォフの機構をそのまま移植した形なので精度、操作性、耐久性など問題なかったのですが、リヤのカメラ本体を載せる土台となる(リヤスタンダード)部分はアオリ機構(スィング)は最初から諦めていましたが、左右と上下にスライドする機構は(ライズ、フォール、左右シフト)最低限必要なので、アルミ部材で自作しましたが強度、耐久性、操作性、精度などに使っていて問題があり、まず左右スライドするベースの外側部材の噛み込み部分の部材を少し大きくして強度を上げ揺れやガタが出ないよう調整し、ストッパーネジも新たに作り組み込みました。

上下にカメラ本体をスライドさせる部分はスムースに動き可動範囲も十分にあり、なおかつどの位置でも確実にズレがなくカッチリ止まる必要があり、アルカスイス規格のクックリリースクランプとプレートを使う事にしました。

sunwayFOTOのDDC-60Lクランプ(長さ60mmのノブタイプ)をベースにネジ固定し、それにDPG-76プレート(長さ76mm)を挟み込みスライド固定する仕様です 。

DPG-76プレートとカメラマウント

プレートは不要分をカットしてカメラプレートの下側を受けるアルミ製の刃を作り二本のネジで固定、カメラプレートの下側を斜めに切り落とし刃の部分に差し込み上方でネジ固定して一体化させる構造です。(DPG-76プレートの溝幅とカメラプレートの幅をピッタリ合わせてあるので一本のネジで強固に一体化できます)
これで他の種類のカメラ本体をマウントする必要がある時もカメラプレートのみ用意すればOKとなり、精度、操作性、強度も上がり、小型view cameraとしてより実用性も上がり安心して使えるものになりました。実用上問題なく動かせる範囲は上下35mm~40mm、左右シフトはそれぞれ30mmありますが使用するレンズのイメージサークルを考えると、それぞれ半分くらいあれば十分な気もしますが・・・

動きのスライドショー

Sony α7シリーズをベースにビューカメラを自作した件はこのブログに書きましたが、今回はカメラをマウントするリアのスタンダード部分の改良なので、前回はフロント部の動きを主に紹介しましたが、後ろ側(カメラ側)から見た動きの変化をスライドショーでご覧下さい。各動きは約2Cm位ですが4×5判のレンズなどでは十分にカバーできる範囲です。残念ながらリアのスゥイングやティルトは構造が複雑になり精密な工作機械も必要になるので、まだ実装していませんが今後の課題です・・・??

 

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