以前35mm一眼レフの時代、ズームレンズがまだあまり普及していない頃、普通の望遠レンズと言えば135mmレンズが主流で明るさ(開放値)f3.5〜4で重さと携帯性を考慮したレンズを各社が出していたように記憶している。その後カメラもデジタル化し、更にミラーレス一眼となった昨今ではズームレンズも普及し、標準ズームや望遠ズームが当たり前の今日では単焦点135mm望遠レンズは姿を消したと思っていた。・・・
ところが最近、大砲のようなSonnar T*135mm F1.8 ZAを知人から譲り受けたのでその魅力を紹介します。135mm F1.8 ZA はSony α用に発売されたされた「希望小売価格 220,000円 税込」と言うかなり高価なレンズ。
シャープでキレの良いと言われるゾナータイプの設計ながら135mmで開放値1.8を現実するため前玉の大きさは巨大で手に持った感じはまさにガラスの塊。レンズ構成は8群11枚でEDレンズ2枚使用。外形寸法88mm×114.5mmで質量995グラム、しっかりした作りのアルミ合金のフード(質量162グラム)を付けると重量は1キロ超えで、更にSony Eマウントボディで使うにはLA-EA5マウントアダプターが必要となる。気軽に手持ちで撮影とは行かない重量になるのでLA-EA5にかませるiShoot製の三脚座を用意した。


このレンズの魅力はまずその135mm焦点距離(画角)だと思う。広がる視野から捉えたい部分だけをしっかり切り出すフレーミング作業が楽しめる。屋外でのポートレィト撮影等では被写体に対してカメラディスタンスが程良く、またその浅いピント面が空気感と繋がる。更に最短撮影距離は0.72mと望遠レンズでありながらマクロレンズに近い性能も合わせ持ち至近距離での撮影ではピント面は紙のように薄く前後は一気にボケて行く。
浅いピント面と滑らかなボケを重視するなら同じくαマウント用には135mm F2.8 [T4.5]STFがありEマウント用ではFE100mm F2.8 STF GM OSSがある。(これらは特殊なアポダイゼーションフィルターを内蔵し柔らかな前後ボケを作り出すボケ専用レンズと言って良いと思う)

上の写真は夕日に照らされた長野県原村の田園風景ショット。絞りをf8くらいまで絞ると適度な中望遠の圧縮効果とSonnarの隅々までシャープな結像、豊な色のりが感じられる。

上の写真は唐松の幹と絡まる蔦を撮影したショット。3~4メートルの距離からf2.8で撮影、ピント面は幹の太さの半分くらいしか無い。後方の草むらは適度に気持ち良くボケ、幹の立体感をより強調する。

雨の日に撮影した庭に咲く芙蓉の花。花弁の先端にピント合わせして撮影、同一面にある花びら先端の水滴などはシャープだが、その前後は滑らかにボケて行く。

午後の傾いた日差し、逆光ぎみの道路に停めたポルシェのヘッドライトのレンズにピントを合わせた。

上の写真と同様だが、更に陽が傾いてほぼ真逆光の光、ヘッドライトONで撮影。フード越しに漏れる陽光を無視して敢えてフレアを残した撮影。
135mmの画角はある意味、的を絞った的確なフレーミングを要求し、それが撮影の醍醐味に繋がる。それにf1.8と言う大口径がもたらす浅いピント面は他のレンズでは得がたい、このレンズの一番の魅力だと思う。
追記、大口径であるが故(EDレンズを組み込んでいるが)絞り開放付近ではグリーンのフリンジが部分的に出るので気になる場合は処理が必要になります。
















































